舞台は3回目のデート。

昼はカフェ営業、夜は居酒屋のお洒落以外のなんでもないお店で気になるあの子とデート。

お気に入りのシャツの下にLOVEYOUの文字を忍ばせ来店。

お店に入る前にみた映画の感想で話を盛り上げつつ、自然とシャツを脱ぐ。

30分経過。

一向にあの子は気づかない。感が鈍い。二ビぃ。

このままじゃ気持ちが伝わらない。

そんなニビーなあの子に奥の手。

トイレに行ってきながら、背中を見せる。

背中にはnoticeの文字。

気づいて！！

淡い期待を抱きながらトイレから帰ってきた。

心臓はバクバク。

脳内で西野カナが2倍速で駆け回る。

「さっきの話だけどさ…」

とさっきまで話していたクリームブリュレの作り方に話が戻る。

どこまでも二ビぃ。

今日は気持ちが伝えられないかと、クリームブリュレの作り方を熱弁していたその時、

「そのtシャツ、気になったたんだけど、重ねるとなんか読めない？」

ヤバい。思ってたタイミングじゃない。

手を震わせながら、文字を重ねる。出来上がったLOVEYOUの文字。

「これ、　L、LOVEYOUです。お、俺の気持ち。」

外してる。

完全に外してる。

振られる。

完全に振られる。

世の女性はモジモジ系男子が1番嫌いなのだから。

と、こんな失敗をしないように、世の男性諸君は自分の気持ちを自分の口から伝えましょう。

LOVE YOUはあくまでも告白のお守りとして忍ばせておくのがおすすめです。