“BLUE SPRING FOREVER” sweat shirt　

SOLD OUT

“BLUE SPRING FOREVER” sweat shirt　

episode
S市F高2年、橋本と樋口。2人は小学生からの幼馴染。遊ぶ時は常に2人。というか常にずっと2人でいる。頭はそれほど良くはない。というか悪い。F高の偏差値は低めではあるが、2人の学力では入学できるかの瀬戸際であった。受験した年は幸いにも定員割れだったため、入学できた。2人は他に友達はいない。クラスでは目立たないように過ごしている。浮かないように沈んでいる。帰宅部である2人は、授業が終わると、すぐに学校を後にし、ゲーセンや古着屋、レコ屋をぶらぶらして過ごす。それが楽しく、心地がいい。

そんな2人にある日試練が降ってかかる。冬の期末テスト、樋口がメッシも驚きの赤点ダブルハットトリック。頭に浮かぶのは留年の二文字。本気で留年する5秒前。これ以上赤点を取ると留年。と教師からの非情な通告。最後に残すは最も苦手な英語のテスト。しかし教師も鬼ではない。生徒を留年させたくはない。英語のテストの内容を中学校で習う英単語100問に変更し、一瞬で暗記科目にchange。頑張れば点数が取れる救いの手。

来たる明日のテストに向け、2人は放課後、橋本宅にて、勉強に勤し、、、めない。2人は勉強をしたことがない。勉強の仕方がわからない。明日のテストの自信は全くない。ただ、勉強をすることもできない。矛盾した空間に2人は佇む。樋口は放心状態であった。2時間の沈黙。沈黙を破ったのは橋本。「分かった！俺に任せろ、勉強しなくていい。」名案が浮かんだ橋本。「？」が浮かぶ樋口、「何するの？」と聞いても、男は背中で語るばりに教えない橋本。というか勿体ぶっている。橋本はこういう性格なのである。その日は夕方に解散し、ノー勉のまま、テスト当日を迎えた。

テスト開始のチャイムがなり、英語のテストが始まった。ヤバい、ヤバいと焦る樋口。出席番号が前の橋本は不敵な笑みを浮かべる。テスト用紙を捲ると案の定、英単語100問。普通にわからない。分かる単語はredとhotとchillとpepperぐらい。本気で留年する5秒前。
絶望感に浸ったその時、前の席の橋本が不意に上着を脱ぐ。樋口は唖然とした。橋本のinnerの背中にはびっしりと埋め尽くす、おそらく英単語。本気で背中で語るスタイル。

これが橋本の名案。中学生で習う英単語約1400字が彼の背中にプリントされている。樋口は涙で文字を見えない、、、訳ではなかった。純粋に細かすぎて文字を見えなかった。策士、策に溺れていた。そして45分が過ぎ、テストが終わった。

結果から言うと樋口は赤点を免れた。樋口はカンニングした。普通にケータイでカンニングをした。バレずにカンニングをした。速度制限だったが、幸いにも学校のWi-Fiを利用できた。不幸中のWi-Fiである。by the way、橋本は赤点だった。

結果、留年の危機を乗り越えた2人の友情はより強固なものとなり、安心安全な2人の青春を思う存分楽しんだのであった。bluespring forever







色
ネイビー

厚さ
8.5oz

素材
コットン50% ポリエステル50%



サイズ(実寸)
S
着丈67cm、身幅50cm、肩幅50cm、袖丈59cm
M
着丈70cm、身幅56.5cm、肩幅55cm、袖丈59cm
L
着丈71cm、身幅60cm、肩幅59cm、袖丈59cm
XL
着丈72cm、身幅64.5cm、肩幅65cm、袖丈59cm